信用取引で適切なレバレッジ(信用維持率)ってどのくらい?

2017年12月26日

信用取引について、自分のスタンスをはっきりさせておく

株式投資では、信用取引を使ってレバレッジをかけられます。でも、レバレッジ=借金です。レバレッジをかけている状態で大きく損失を出したら、マーケットから退場するリスクが出てきます。

では、適切なレバレッジ、適切な信用維持率はどの程度でしょうか?もちろん、人それぞれのリスク許容度とポジションによって答えは変わってくる訳ですが、自身で一度しっかり考えておくことが大切かと思います。

レバレッジをかけるべきか、かけざるべきか、それが問題だ。


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リスクを取りに行く!オフェンシブ

株式投資でレバレッジをかけてリスクを取りに行くという行為は、俺はアリだと思っています。チャンスなんて四六時中転がっているものではありません。チャンスと判断したら一気に仕掛けるため、攻めの手段として信用取引という手段を用意しておくべきかと。

特に、2012年末からの上昇相場は、レバレッジをかけて出来る限り利益を得ておきたいところです。マーケットは2013年、2014年と続いて行く訳ですが、これだけの上昇相場にもう一度お目にかかるには、長い年月が必要になるかと思います。

リスクを取りに行かない!ディフェンシブ

一方で、退場・破産するリスクは発生します。リスクの大小はありますが、仮に大きな損失が発生してしまった場合、甘受するには厳しい現実が待っています。現に、東日本大震災のときに買い豚でガンガンにレバレッジをかけていたら、おそらく株式市場から退場することになります。万が一のリスクで致命傷を負わないために信用枠を使わないという考え方も、またひとつのスタンスです。

信用取引を使うか、使わないか。それは、運用者それぞれのスタンスによります。

信用維持率と損失をシミュレーションしてみる

レバレッジをかけるとして、維持率と損失をシミュレートしてみましょう。ある信用維持率のときに、ポジション全体が損失を受けたらどれくらい維持率が下がるかを計算してみたのが以下の表です。計算をカンタンにするため、委託保証金はゼロとしています。(計算が合っているのかちょっと不安。。。もし間違いに気づいたらご指摘お願いします)

損失前の維持率 損失 損失後の維持率
200% -10% 152%
200% -20% 108%
200% -30% 68%
100% -10% 71%
100% -20% 44%
100% -30% 19%
60% -10% 39%
60% -20% 19%
60& -30% 0%

結論は、レバレッジをかければかけるほどカンタンに追証が発生しますよということです。当たり前ですけども。例えばクリック証券では、委託保証金率が25%で追証が発生します。東日本大震災では、日経平均が10,434円から8,227円まで下落しました。この時の下落率は2割です。維持率60%のレバレッジなら追証ですね。維持率100%のレバレッジでも、ざっくり元金の2倍をベットしていると見なすと、損害は-40%です。震えが来るような数字になります。

適切なレバレッジって?

人それぞれです。が、自分が適切だと思っているレバレッジと、そのレバレッジのリスクのイメージをちゃんと結びつけておきましょう。リスクの許容度は人それぞれとしても、自分のポジションが孕んでいるリスクを明確に把握しておくことが重要ではないかと思っております。

 

付録:信用維持率=委託保証金維持率の計算方法

信用維持率は、正式には委託保証金維持率と呼びます。計算式は次の通り。

委託保証金率
=(委託保証金-建玉評価損)÷建玉金額
=(現金+現物株式×掛け目-建玉評価損)÷建玉金額

委託保証金:現金+現物株式×掛け目。
掛け目  :0.8くらい。証券会社、銘柄で変化する。ゼロになったりもする。
建玉評価損:信用ポジションの含み損
建玉金額 :信用ポジションの金額