海外事業失敗による上場廃止の危機から復活? 3856 リアルコム

2015年11月8日

会社概要

倒産の危機を脱出するまでの経緯

大企業向けコンサル+ソフトウェアの会社です。海外進出のために買収したAskMeで利益が全然上がらずに撤退。非常に大きな負債を抱え、債務超過に陥りました。これを、建機・太陽光発電事業の子会社WWBと株式交換することにより回避します。逆取得という方法で、リアルコムという名前は存続するのですが、実質的にはWWBに吸収合併される形になりました。要するに、WWBがリアルコムをのれんとしてバランスシートに載せてから、吸収合併されて消滅したはずのリアルコムの皮をかぶる、ということです。いやーマジック!こんなことが可能なんですね。この逆取得によって債務超過は解消されたとのことです。


2012年6月期決算説明会
http://vspm.irstreet.com/data/j/files/3856/presentation/38562012091308.pdf

 

3つの上場廃止基準に該当していたが2つは解消

一時期、上場廃止基準に3つ引っかかっていました。「時価総額が3億円以下」「債務超過」「合併などによる実質的存続性の消失」の3つです。最後の基準は、もはやリアルコムという会社が継続しているとは見なせないという基準です。なので、リアルコム+WWBが新規上場と同じ審査に通らなければ上場廃止になります。猶予期間は3年間で、2015年6月30日までだそうです。

社内のゴタゴタや、監査周りの気になるニュース

債務超過は解消したといっても、まだ資金繰りは苦しい。更に、昨年2012年末に元代表取締役の谷本肇さんが解任されました。これは、WWB代表取締役の龍潤生さんが、株主として解任を東京地方裁判所に申し出たためです。ついでに、2012年10月〜12月に会計監査人と監査役が相次いで辞任しています。ガバナンスもしっちゃかめっちゃかといった感じですね。

事業セグメント


Photo credit: Jeremy Levine Design / Foter.com / CC BY

大企業向けコンサル+ソフトウェア、中国向け建機、太陽光発電の3つです。直近の1Qは、建設機械が中国の需要落ち込みで赤字ですが、他の事業は黒字で、トータル黒になっています。中国の景気が回復したら、建設機械も黒字転換が期待できるのではないでしょうか。

市場規模

コンサルも建設機械も太陽光発電も市場規模は大きいです。が、競争が激しく、景気や政策にとても左右されやすい業界だと思います。

業界地図、シェア

市場規模が大きい分プレイヤーも世界中にたくさん居ます。リアルコムのシェアは微々たるものだと認識しています。

強み

太陽光発電事業で使うソーラーパネルは、中国トップ10位に入るソーラーモジュールメーカーChina Sunergy Co., Ltd. (CSUN)と共同開発しているそうです。太陽電池モジュールが強みのようなのですが、俺にはどれくらいの優位なのかを判断するだけの知識がありません。取締役は中華系の方みたいなので中国へのパイプはありそうです。

定量的ファンダメンタルズ分析

リスクはリアルコムののれん減損ですね。のれんは6億です。2012年度のリアルコム個別営業利益が2300万。。。のれんは20年償却(!)なので先はありますが、遠からず特別損失になるかと思います。もちろん、スマートグリッドで何か利益が出ればその限りではないですけれども。。。厳しそうです。純資産が4億弱なので、減損になるとかなり吹っ飛びます。ただ、既に黒字化は達成しているので、もし2013年度に中国の景気が良くなって建機事業が復活すれば、あっさり継続企業の前提疑義を解消しちゃうかもしれません。太陽光発電についても、具体的に案件が取れているようです。

リアルコム、茨城県潮来市にて14メガワットのソーラー発電プロジェクトに参画 ~パネルの供給に加え、ソーラー発電所運営事業にも参画予定~
http://www.realcom.co.jp/info/news/20121115_realcom_solar_itako.html

PER5倍です。高い?だって、日経平均が270円安という中、逆行かつストップ高しちゃってるので。特に良いニュースは出ていないと思うのですけど。やっぱり仕手なんでしょうか。これを見ていると株価の動きはランダムなんてとても言えないです。どなたか勇気ある方いたら参戦してみてください。

P.S.

念のため書いておきますが、このブログに載せている株式は推奨とかでは全然ありません。興味があったり、目についたり、面白かったり、保有していたりする銘柄について、気の赴くままに駄文をこねているわけです。これから株価が上がるのか下がるのかなんて誰にも分かりませんので、その点ご注意ください。