イノベーションとは

イノベーション時代の競争政策 -- 研究・特許・プラットフォームの法と経済 | 小田切 宏之 |本 | 通販 | Amazon

イノベーションとは、経済学者シュンペータによって定義された言葉です。日本語では「技術革新」と訳されることがあり、飛躍的な技術進歩を指すと考えられています。とはいえ、イノベーションは技術分野のみならず、ビジネスモデルにおいても発生することがあります。イノベーションを広義でとらえることにより、成長性を高めるチャンスを見いだせる可能性が高まります。

では、イノベーションが起こるためにはどのような条件が望ましいのでしょうか。イノベーションが起こるケースの1つとして、市場における製品の品質が高くなりすぎることが挙げられます。品質が高くなると顧客満足度が高まりやすくはなりますが、あまりにも高い品質だと顧客の欲求を突き抜けてしまい、高価格であることや、複雑な利用方法であることなどが嫌われ、価値が急落してしまうことがあります。こうしたケースで、比較的低品質ではあるものの、シンプルで低価格な製品が登場し、イノベーションとなることがあります。

また、イノベーションは必要に迫られて発生するケースも見られます。「必要は発明の母」という言葉があるように、差し迫った必要が出てきた際には、技術が大きく進歩しやすくなります。例えば、地球温暖化が問題視されて以降、環境関連の技術は急速に進歩しました。

さらに、ベンチャービジネスを支援することもイノベーションにつながります。市場シェアの大きい企業であれば、イノベーションを起こさなくても一定の利益を確保で切る可能性が比較的高いですが、新たにビジネスに参入する企業にとっては、何らかの抜きんでた要素がなければ利益を上げられる可能性が低くなってしまいます。そのため、イノベーションのような大幅な革新を起こすことが、ベンチャー企業の成長にとっては有効です。こうした革新を起こす際に費用が不足してしまうと、せっかくのアイデアが実現できないまま消え去ってしまいかねません。ベンチャーキャピタルなどがベンチャー企業を資金面などでしっかりとサポートすることで、イノベーションの芽を生かすことができます。