景気循環サイクル

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景気は、一定の期間ごとに良くなったり悪くなったりする傾向があります。いくつかの景気循環サイクルについて、その名称と、循環が発生する背景事情を知っておきましょう。

以下では、4つの景気循環サイクルについて説明します。いずれも、発見した人物の名前が付けられています。

まず、4つのうちで最も短期のものがキチンの波です。約40か月周期で発生するとされています。背景にあるのは在庫の循環です。景気が良くなると企業は生産を増大させます。増大した生産量に見合うだけの消費があるうちは良いのですが、一定期間がたつと次第に在庫がたまりやすくなります。在庫がたまると、企業は一時的に生産を縮小させることから、景気の下押し圧力が働き、景気が循環します。

次に、およそ7~10年ごとにやってくるとされるのがジュグラーの波です。ジュグラーの波は、設備投資循環によって発生します。企業は生産設備を更新したり、新たな設備を追加したりします。ただし、大規模な設備投資は毎年行うとは限りません。企業が大規模な設備投資を行う際には景気が良くなりますが、設備投資を控えている時期には景気が悪くなる傾向があります。

より長周期なのが、クズネッツの波です。クズネッツの波は、住宅建設サイクルによって発生するとされています。住宅は少しずつ建設されていくケースもありますが、郊外などで大規模な宅地開発が一定周期ごとに行われることがあります。そのため、住宅建設のサイクルとなる約15~25年を周期として、クズネッツの波が発生します。

もっとも周期が長いのが、コンドラチェフの波です。コンドラチェフの波の背景としては、技術革新が挙げられます。技術革新は既存の技術が少しずつ進歩を続け、行き詰まってきた段階で飛躍的な進歩を遂げることを指します。進歩の度合いが大きいため、短期間に繰り返し発生する可能性は低いです。コンドラチェフの波は、約40年から50年という長い周期で発生します。