M&Aとは

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経済ニュースでときどきM&Aという言葉を見聞きします。M&Aとはいったい何なのでしょうか。

M&Aとは、企業の合併・買収のことを指します。 合併や買収が行われる際にはいくつかの理由が考えられます。

まず、ある企業の業績が極めて悪い場合です。企業は事業を営んでいくにあたり、運転資金が必要です。ところが、企業業関が悪く、赤字続きになると次第に資金繰りが厳しくなっていきます。借入金や手形の返済が滞ると、倒産に至ることも考えられます。このように企業業績が悪い場合でも、優れた技術を持っているなどのプラス面があれば、買収したいという企業が表れる可能性があります。買収する側としては、技術や設備を自社の既存のものと組み合わせることによって、シナジー効果が期待できます。いっぽう、買収される側としては、せっかくの優れた技術をとだえさせずに済むほか、従業員の雇用が維持できる可能性が出てくるなどのメリットがあります。このように、双方にとってメリットのある形で合併、買収が行われることがあります。

いっぽう、敵対的買収と呼ばれ、買収される側が望まないM&Aが成立することがあります。上場企業の場合は、株式が市場で自由に取引されています。株式会社の経営権を握るためには、株式数のうち過半数を保有することが必要です。そこで、上場企業の株式を市場で買い集め、経営権の取得を目指す企業やファンドが登場することがあります。こうした企業やファンドの目的として、競争相手を減らして寡占状態に近づけるなどの目標が設定されていることもありますが、買収後に優良な部門や資産だけを切り離して売却し、残りは使用しないなどのケースがみられます。このケースでは、買収を行った側は短期的に利益を得ることができますが、敵対的買収の対象となった企業は実質的に崩壊してしまいます。こうした形のM&Aも存在することを理解しておきましょう。

敵対的買収を未然に防止するためには、友好的な関係性にある企業同士で株式を持ちあう方法があります。こうすることで、お互いの株式の一定割合が敵対的買収を行う企業の手にわたらないようになるので、敵対的買収を受ける可能性を下げることができます。