ノーベル経済学賞とはどのような賞なのか

2016年11月19日

ノーベル経済学賞受賞者などアメリカの超一流経済・経営学者は今の日本をどのように見ているのか?

ノーベル賞の1つに、ノーベル経済学賞があります。ノーベル賞には経済学賞のほかに、物理学賞、化学賞、医学生理学賞、文学賞、平和賞があります。ノーベル賞のうち、経済学賞以外の5つの章は、いずれも日本人受賞者がすでに誕生しています。しかし、経済学賞を受賞した日本人はまだいません。そのため、日本人にとってノーベル経済学賞はややなじみの薄い賞といえます。そこで、ノーベル経済学賞とはどのような賞なのかを把握しておきましょう。

ノーベル賞は、偉大な科学者のアルフレッド・ノーベルの遺言に基づいて生まれました。しかし、ノーベルの遺言には経済学賞については記載がありませんでした。経済学賞は、現在経済学、物理学、化学の3賞の選考を行っているスウェーデン王立アカデミーの取り組みによって、1968年にスタートしました。そのため、経済学賞は他の各賞よりも歴史が浅いといえます。歴史が浅くこれまでの受賞者総数が少ないことも、日本人の受賞者がいまだに生まれていない理由の1つだといえます。もっとも、日本の研究・開発は高度成長期以降、物理や化学の分野で積極的に行われてきたのに対し、経済が区の研究は限定的でした。したがって、今後経済学への取り組みが日本でも強化されれば、ノーベル経済学賞を受賞する日本人が表れる可能性があります。

賞が創設された歴史的経緯が異なることから、ノーベル経済学賞は他のノーベル賞とは異なる点があります。それは、ノーベル賞受賞者に与えられる賞金の出どころです。経済学賞以外の賞金は、ノーベル財団の運用益に基づいて支払われます。いっぽう、ノーベル経済学賞の受賞者に与えられる賞金は、ノーベル財団ではなくスウェーデン国立銀行が支出しています。

経済学賞の受賞対象としては、経済理論によって現実の経済事象の分析に貢献した人物が挙げられます。例えば、リーマン・ショックのような大規模な金融危機のメカニズムを解明するなどの研究成果が評価されれば、ノーベル経済学賞の受賞対象となりえます。