社会主義経済とは

2016年11月19日

社会主義 - 経済学・社会学的分析

現在の日本は、資本主義です。日本のほか、アメリカやヨーロッパの先進諸国では、大半が資本主義国です。経済体制についても自由主義経済となっている国がほとんどです。

これに対して、社会主義経済があります。日本で生活しているとなじみのうすい社会主義経済とは、いったいどのようなものなのでしょうか。

社会主義経済では、生産管理が厳しく行われます。特定の場所で、特定の生産量を正確に達成することが、社会主義においては大切です。綿密な計画が立てられることから、「計画経済」と呼ばれることもあります。資本主義の元でも生産目標が設定されることはありますが、「正確にこの量だけを生産する」と決まっているケースはまれです。社会主義では、効率よく生産を行い、計画よりも多く生産することは求められていないのです。

そのため、社会主義体制下では、非効率な生産体制となってしまうことがあります。実際、旧ソ連など、社会主義体制をとっていた国が資本主義に移行した場合、旧来の工場設備の古さが明らかになり、社会主義国側と資本主義国側の双方が驚くことがあります。設備を更新することで効率を上げる、という考えが必要とされなかったため、非効率な生産が続けられた例です。

このようにみてみると、「社会主義経済=非効率」というマイナスの図式が成り立つように思えます。もちろん、社会主義経済の非効率性は望ましいとは言いづらいですが、「大半の人々が平等」という点においては、資本主義経済体制よりも優れているといえます。資本主義経済の下では、格差の拡大が問題となることがあります。格差を意識するあまり、他の国や地域と比べると豊かな生活を送っていても不満を感じてしまう人が出てきやすくなるのです。資本主義体制下で効率を追及し、トータルの生産量増大などに成功している場合でも、本当に個々の人間が幸福になっているとは限りません。社会主義経済体制のメリットも意識しながら資本主義経済を発展させていくことができれば、さらに大きな幸福がもたらされるかもしれません。