レモン市場とは

2016年11月19日

タカラcanチューハイ レモン 350ml×24本

「レモン市場」という言葉があります。この言葉はいったいどういう意味なのでしょうか。

レモンは外見から品質の良しあしがわかりにくい商品です。そのため、良いレモンかどうかを消費者が購入段階で判断することは困難です。結果として、高値で売られている良いレモンと、安値で売られている悪いレモンがあった場合、品質が判断できない以上価格によってお得度が判断されがちになり、悪いレモンだけが市場に残ると考えられます。良いレモンを作るためにコストをかけたところで、悪いレモンと同等の価格でしか販売できないのであれば、コストをかけずに悪いレモンを生産したほうが生産者にとって得だからです。こうした判断が積み重なることで、質の悪い商品が多く出回る市場が形成されることがあります。こうした市場をレモン市場といいます。

実際にレモン市場が形成されやすい市場としては、中古車市場が挙げられます。中古車は外見から事故を起こしたことのある車かどうかなどの判定を購入者が行いにくい商品です。したがって、中古車販売を行う業者では、事故車両などの問題車両を安く仕入れて販売したほうが利益を上げやすくなります。その結果、優良な車両は中古車市場で出回りにくくなり、問題を抱えた車両が中古車市場における流通の中心となります。もちろん、あまりにも問題を抱えた車両が多すぎると中古車市場自体が消滅しかねないため、ある程度の質は確保されると考えられますが、高品質の車両が出回りにくくなることは否定できません。

中古車市場に対して、サービス市場などではレモン市場が形成されにくいといえます。というのも、サービスが販売される場合であれば、購入者がサービスの品質を短期間で把握しやすいからです。また、サービスの購入意思決定をする際には、口コミなどの評判が重視される傾向があります。したがって、低品質のサービスが低価格で提供されていても、質の悪さが広められることにより、高品質で高価格のサービスも生き残る余地があるといえます。