イベント開催による経済効果とは?

2016年11月19日

経済効果入門 地域活性化・企画立案・政策評価のツール

オリンピックをはじめとするイベントを開催するには、多額の費用がかかります。こうした費用をかける根拠の1つとして、経済効果が取り上げられることがあります。費用をかけても回収できるので問題ないという考え方です。では、経済効果とはいったい何なのでしょうか。

経済効果とは、イベントの開催などを行うことによって、交通利用が増えたり、関連するグッズが販売で来たりといった影響を指します。こうした影響の中で動いた金額を計算して発表されています。

ただし、「経済効果」といったときには波及効果をどこまで含めているかがさまざまです。そのため、計算を行う主体の意図に応じて、経済効果を高く見せたり、逆に低めに産出したりすることが可能です。経済効果の発表がされた際には、誰が計算を行ったのかにも注目してみましょう。イベント開催者に近い立場から計算している場合は、やや多めに経済効果が産出されている可能性があります。

主観が入りこんでしまう難点はありますが、経済効果を示すことはよりよいイベントを開催するための材料にはなります。結果として経済効果とされる金額を見るのではなく、計算の過程についても分析すれば、どのような波及効果が期待できるかがわかるからです。経済効果の計算結果を見て投資額に対する割合を計算し、イベントの開催可否を判断するのみならず、期待できる波及効果を踏まえながら、よりよいイベントづくりに役立てることができます。経済効果の計算を何度も行っている人に依頼する際には、他の計算例を可能な範囲で示してもらい、どのような波及効果があるのかを把握する材料にしましょう。

イベントの開催にあたっては、周辺住民など普段の生活が一部阻害されてしまう人々の不満を考慮しなければなりません。このさいに、単に「経済効果が大きいから」と説明するだけでは不十分です。波及効果についても丁寧に説明したり、雇用を創出するなど実際に周辺住民にとってメリットを生みだしたりすることが大切です。経済効果をうまく活用して、イベントを成功に導きましょう。