日本の財政は大丈夫?

2016年11月19日

日本の財政はどうなっているのか

日本は、借金が極めて多い国だといわれています。実際、GDPに占める公債残高の比率は上昇を続けており、他の先進諸国をはるかに上回る割合となっています。ギリシャをはじめ、ヨーロッパ諸国では債務危機が発生することが報じられていますが、日本が債務危機になっているという話は耳にしません。日本の財政は大丈夫なのでしょうか。

日本の借金は非常に多いです。借金額だけを見れば、日本の財政はとっくの昔に破たんしていてもおかしくないくらいです。しかし、日本の財政は今のところ、破たんせずに続いてきました。この背景としては、日本には資産が極めてたくさんあることが挙げられます。狭い国土に人口が密集していることから、地価の高い地域が多くあることや、国民個人の資産が豊富なことが日本の財政を維持させる力となっています。では、こうした力は今後も継続するのでしょうか。

収入のうち、貯蓄に回す割合を貯蓄性向といいます。当然ながら、収入が多い時ほどお金を貯蓄に回しやすくなるので、現役世代と高齢者世代を比べると、収入が多い現役世代のほうが貯蓄性向が高くなりやすいです。高齢者世代では、年金だけしか収入がないため、必然的に貯蓄に回せるお金が少なくなる傾向がみられます。

日本では今後も少子高齢化が進行すると予想されています。こうなると、貯蓄性向の低い高齢者世代が増えます。その結果、日本全体で見れば、貯蓄に回るお金が少なくなると考えられます。こうなると、日本国民の個人資産に減少圧力が働きます。そのため、日本の財政が次第に不安視される可能性が否定できません。

日本の財政を安定化させるためには、早期にプライマリーバランスを黒字化する必要があります。景気が回復すれば税収が増大し、歳入額が増えていくので、支出額をできるだけ抑えて黒字化できるように努力を重ねることが大切です。社会保障費のように、人口ピラミッドの変化によってやむを得ず増大してしまう項目については削減が難しいことがありますが、効果のあいまいな公共事業などを削減することで、歳出を極力抑えていくことが日本の財政維持のために有益です。