中国で大きく成長している、住宅内装業界のトヨタ 7820 ニホンフラッシュ

2018年6月8日

事業セグメント

住宅システム部材の製造販売という事業をやっている会社です。住宅システム部材とは、室内ドア、収納ボックスなど、住宅に備え付けの家具らしいです。

決算短信には「室内ドア、収納ボックス、化粧造作材を受注生産し、顧客へジャストインタイムで提供できる独自のシステムを開発」と書かれています。ジャストインタイム生産はまさしくトヨタですね。


タワーマンションのある風景 / abex

市場規模

日本は、もう少子高齢化社会に突入しています。なので、住宅の数は減りこそすれ、どんどん増えるなんてことはなさそうな気がします。実際、住宅の着工数は減少傾向です。

住宅着工戸数の推移

【図解・経済】新設住宅着工戸数の推移(最新)
http://www.jiji.com/jc/v?p=ve_eco_kensetsufudousan-house-start

住宅リフォーム市場は拡大するという予測があります。が、リフォームの際に住宅システム部材のニーズがどれくらい見込めるのか(俺の知識不足で)わからないので、日本市場については緩やかに減少していくというイメージです。核家族が増えるとか、都市では世帯数が増えるとか色々ありますが、全体としては良くて横ばい、メインストーリーは緩やかな減少とみています。

住宅リフォーム市場の市場規模予測

住宅リフォーム市場に関する調査結果 2012
http://www.yano.co.jp/press/pdf/938.pdf

でも、ニホンフラッシュが今大きく成長しているのは中国市場です。中国では住宅を作りすぎだとかバブルだとか色々な話がありますが、一応一年ごとの完成戸数としては増加傾向にあります。まぁ人口がハンパないですし、需要を完全に満たすためにはまだまだ必要な気はしますよね。

住宅完成戸数の推移(中国)

日銀レビュー 最近の中国住宅市場の動向について
http://www.boj.or.jp/research/wps_rev/rev_2012/data/rev12j08.pdf

実際、ニホンフラッシュの決算短信には以下のように書かれており、まだまだ成長は見込めるようです。

「中国経済の状況は、政府の不動産バブル対策や公共投資の縮小、欧州債務危機などが内外需の足を引っ張り2011年の国内総生産は物価の変動を除いた実質で前年比9.2%増と2年ぶりに1桁成長にとどまり景気は減速する傾向にありますが、中国国内の住宅市場は、中国政府の内装付き住宅の推進や保障性住宅の整備を背景に、今後も高い成長が見込まれます。」

平成24年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

http://v3.eir-parts.net/EIRNavi/DocumentNavigator/ENavigatorBody.aspx?cat=tdnet&sid=971862&code=7820&ln=ja&disp=simple

地域セグメント売上

決算短信の地域セグメント売上をグラフにしてみると、中国向けの猛烈な成長がよくわかります。日本向けも若干伸びています。

業界地図、シェア

マンション向け内装ドアで国内首位だそうです。業界シェアのグラフを探してみたのですが、ちょっとニッチすぎるのか、有料の情報しか見つかりませんでした。まー日本では首位で、中国では成長中!ということで、文句はありません。

なお、大和ハウス工業向けが売上の2割を占めています。中国の成長で低下してきていますが。大和ハウス工業の業績はかなり好調で株価も騰がっているので、ニホンフラッシュにも株価的な恩恵があればいいなぁ。

強み

以下の強みを持っています。

  • 受注生産なので在庫を持たない
  • 少量多品種を生産でき、完全オーダーメイド
  • 実際、マンション向け内装ドアで国内首位

完全受注生産でジャストインタイム方式というのが、住宅システム部材業界においてどれくらい強みになっているのかは正直理解できていません。会社は実際に数字を叩き出しているので、そこには優位性があるのだと信用しています。

定量的ファンダメンタルズ分析

PER9.4倍、PBR1.4倍です。直近の成長を考慮すると、割安ではないかと思います。営業キャッシュフロー以上の投資をしていて、フリーキャッシュフローは安定せず、株主資本率は少しずつ下がっています。ですが、その分成長しているので、全然悪い印象はありません。

一番心配なのは中国の不買運動ですが、10月22日に中間決算を上方修正しています。その上方修正IRのコメントには「また、当社中国事業におきましては、尖閣諸島の問題による不買運動の影響は、現状軽微に留まっており、受注、売上共に順調に推移しております。」と書かれているので、大きな影響は無さそうです。

 

株価は乱高下しているので、振り落とされないように気をつけましょう。俺は振り落とされそうになっています(笑