リチウムイオン電池のセパレーター製造会社米ポリポア社の買収で業績拡大中 3407 旭化成

2015年11月8日

batteries-364217_640

旭化成は、米ポリポア(ノースカロライナ州)の買収について、世界各国の規制当局の認可を得ました。それで2015年8月26日に買収を終え。8月27日に買収完了が発表されています。ポリポア社が持っている医療・工業用膜事業を米スリーエム社(3M)に売却した後、旭化成がポリポア社の全株式を取得します。旭化成の2016年3月期の業績予想には、ポリポア社の分は含まれていなくて、これから精査して業績予想を修正します。

http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/2015/ze150827.html

米国Polypore International, Inc.の買収完了について
~バッテリーセパレータ事業の強化・拡大~

2015年8月27日
旭化成株式会社

 旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:浅野 敏雄)は、2015年2月23日にお知らせいたしました通り、当社の米国子会社による米国Polypore International, Inc.(以下「Polypore(ポリポア)社」)の買収手続きを実施しておりましたが、本年8月26日(米国東部時間)に本買収が完了しました。

 本買収完了直前に、Polypore社の医療・工業用膜事業は、米国の3M Company(本社:米国ミネソタ州、CEO:Inge G. Thulin、NYSE上場:MMM)に事業譲渡され、当社は、バッテリーセパレータ事業を行う会社としてのPolypore社を買収し、本年8月26日付で当社の100%連結子会社としましたのでお知らせいたします。

 本買収完了により、Polypore社株式の米国ニューヨーク証券取引所での取引は停止され、また米国1934年証券取引所法に基づく報告義務も停止されます。

 今後Polypore社は、旭化成直下の事業会社として運営していきます。本年8月26日付でPolypore社のCEOには、高山 茂樹が就任(旭化成イーマテリアルズ株式会社社長と兼務)し、両社のシナジー創出を図り、バッテリーセパレータ事業の拡大に努めてまいります。

 なお、本件による旭化成グループの連結業績への影響については、確定後速やかに開示します。

ポリポア社の買収は、今年の2月に約2600億円で買収することを発表していますから、 認可が下りたというだけで、買収の件はすでに株価に織り込まれていると考えてもいいでしょう。ただ業績予想の修正具合では、株価への支援材料になるかもしれません。

株価は少し割高感が出ています。今回の世界的な株価の下げがあったにもかかわらず、まだ業績期待から買われています。財務の方は、売り上げも営業利益も伸びて順調です。借入は減っていますが、今回の買収で増えることは確実です。しかし増益基調は続いていますから、借入が増加しても営業利益で返済していけますから、今回の買収は財務的には問題が無いです。原油も安くなっているから石油化学方面の原材料費が低く抑えられて、減収予想から一転増益になり、ヘルスケア部門も伸びていますから、買収費用は順調に返済をしていけます。さらにポリポア社の収益も入ってきますから、収益面の拡大はさらに続きそうです。

ポリポア社はリチウムイオン電池の主要素材であるセパレーター(絶縁材)を製造する会社でして、リチウムイオン電池と言えば携帯電話やスマートフォンで使われている電池でして、需要は大きいです。旭化成の米国子会社によるポリポア社の買収で、スマートフォン向けは電子部品だけでなく電池方面でも需要が拡大していきますから、株価的には原油安が継続するなら、割安感が出てきますから、買いを入れてもいいと思います。ただ原油がいつまでも安いままで終わるとは思えず、いつ反転するかを注視していかなければならないです。