株式投資で考えるべきリスク(2)地政学リスクとは

2018年6月8日

地政学リスクとは、投資先の国の状況が政治的な原因によって急変するリスクです。急変の主な原因としては、

  1. ある組織・国家間の関係悪化によって戦争が勃発すること
  2. 地域紛争(国家間よりも小規模な戦争)が勃発すること
  3. テロが発生すること
  4. 政策が変更されること

などがあります。特定の地域が抱える政治的なリスクです。戦争も政治に含まれますね。具体的には、イランが核開発をしているという問題、イスラエルとパレスチナの領土問題、アフガニスタンで続く紛争など。アメリカでは911テロがありました。日本にも地政学的リスクがあります。中国とは尖閣諸島問題、韓国とは竹島問題を抱えていて、関係はかなり悪化してます。北朝鮮もいますし。

国家間の関係悪化・戦争・紛争・テロのリスク

実際に地政学的なリスクが発生した場合、どれくらいの悪材料になるのかは発生してみなければわかりません。関係悪化による不買運動や取引停止は、尖閣諸島問題で既に経験してますね。主に自動車関連企業や家電企業が不買運動によってダメージを受けました。中国への売上比率が高い企業、且つ現地の一般消費者向け商品を販売する企業は被害が大きそうです。関係悪化のレベルによって、被害を受ける企業は増えて行くはず。中国への売上比率が高い日本企業ばかりを保有していると、ポートフォリオが一瞬で大ダメージを食らうかもしれません。

さらに、船舶の小競り合いから国家間の戦争にまで発展したら。。。非常にインパクトのある怖いリスクです。

政策変更のリスク

上記の物騒な話の他には、政策変更のリスクがあります。例えば、外国人の投資比率上限が引き下げられるとか、資産が没収されるとか。ジンバブエでは、過去に白人の資産が没収されて資本が逃げ出したことから、ハイパーインフレが起こっています。国の政治形態は民主主義以外にもいろいろあり、投資家にとってのリスクが増減します。確率は低いですがね。

一応、民主主義の国で人権や財産権が保証されている国であれば大丈夫とは思いますが。。。軍事クーデターとかの可能性まで考えると、リスクゼロにはならないのかもしれません。

リスクを回避する方法

事前に国の問題について調べておき、ポートフォリオが偏らないように調整すればオッケーです。自分が保有している銘柄が何らかの観点で偏っているということは、そのリスクを多く背負っていることになります。結局、それぞれの観点で分散投資できているかどうかがリスク回避する方法なんですね。リスクが現実のものとなる前に、一度チェックしておきたいものです。

地政学入門―外交戦略の政治学 (中公新書 (721))