為替の動きを予測する仮説・指標(2)為替予測チェックリスト

2018年6月8日

為替予測の実践的方法として、為替予測のチェックリストを作って運用しようと思います。これは、「投資家のための金融マーケット予測ハンドブック」P432に書かれている手法です。

為替マーケットが注目する材料は頻繁に変わるため、あらかじめ材料をリストアップし、通貨ごとに点数をつけることによって、通貨間の強弱を測る方法がある。図表は、各要因について-3から+3までの点数で評価づけをし、全体の平均を算出して通貨の相対的な強さを推定したサンプル表である。

チェックリストで考慮する材料5つ

材料とそれぞれの為替レートへの影響について書いてみましたが、正しいのか若干不安。。。

  1. 財政政策 : バランスシート拡大なら通貨安、縮小なら通貨高。バランスシートが拡大するということは、通貨の量自体が増えるということです。需要と供給のうち供給が増えるので、その分通貨の価値は下がります。
  2. 経済成長 : 経済成長率が低いなら通貨安、高いなら通貨高。通貨は、国が価値を保証することによって成り立っています。経済成長することで国への信頼度が上がったり、投資資金が流入したりして、通貨の価値が上がります。
  3. インフレ : インフレ率が高いなら通貨安、低いなら通貨高。インフレはお金の価値低下、モノの価値上昇を意味します。インフレ率が高くなれば、お金の価値低下が激しくなるので通貨の価値は下がります。
  4. 金利:金利が相対的に低いなら通貨安、高いなら通貨高。金利が高いということは、その通貨を持っているときに得られる利益が大きいということです。なので、金利が相対的に低くなれば通貨の価値は下がります。
  5. 経常収支 : 赤字なら通貨安、黒字なら通貨高。例えば、日本企業がアメリカに製品を輸出したら、代金をドルで受け取ることになります。お金を受け取るので経常収支は黒字。日本でドルは使えないため円に交換すると、ドルを売って円を買う=円高ドル安になります。逆にアメリカの製品を輸入したら、経常収支は赤字、円を売ってドルを買う=円安ドル高になります。
  6. その他 : 中国との関係悪化や北朝鮮の暴走など地政学的リスク、政府が不安定になるなど政治リスク、大震災などの災害リスク、などなど

なお、書籍には、チェックリストで考慮すべき材料、チェックリストのサンプル表、この方法のメリット・デメリット、別手法として「為替レート予測の計量的な方法」について書かれています。読みたい方は書籍を買いましょう。個人投資家であれば、買って損はしないはずです。

第5版 投資家のための 金融マーケット予測ハンドブック