為替の動きを予測する仮説・指標(1)予測における銀の弾丸は存在しない

2015年11月8日

投資家のための金融マーケット予測ハンドブック

という本を購入しました。改定第5版ということで、長く読まれている定番本のようです。読み始めたところ、想像に難くなかったことですが、前書きではっきりと釘を刺されてしまいました。

もし一攫千金を夢見て本書を手にした方がいらしたなら失望されることでしょう。本書は相場必勝秘伝を伝授するものではなく、金融マーケット観察に必要な知識を整理したものに過ぎません。しかし、ここに網羅した知識群こそは、そのすべてが、金融マーケットに参加する者にとっては欠くことのできない必需品なのです。

今では誰もが参加できる身近な存在となった金融マーケットですが、これほど謎に満ちた恐ろしい怪物もありません。生兵法で挑めば必ず痛い目に遭うことは、歴史が証明しています。もとより、完璧な相場予測術などはこの世に存在しません。もし存在しようものなら、たちどころに万人がそれを前提とした行動をとるようになり、必然的にその予測は当たらなくなります。相場予測が至難である最大の理由は、相場が人間行動の産物である点にあります。

ですよねー。

予測における銀の弾丸は存在しない

銀の弾丸とは、西洋の物語にて狼男や悪魔を一発で撃退できることから、万能な解決策の比喩表現として用いられることがあります。でも、予測に関して銀の弾丸は存在しません。もし予測に使える銀の弾丸が存在するのであれば、それは予測ではなく確定した事実と同じことになってしまいます。リスクがなくなるのでリターンもゼロになるはずです。
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腐るほどある経済統計

さて、書籍は「金利・為替予測とは何か」から始まって、日本・アメリカ・ヨーロッパ・イギリス・オセアニア・エマージング各国の経済・金融の見方についてと、商品・為替市場の見方について書かれています。経済指標・金融指標については非常に沢山記載されており、正直なところこれを全部追うのは時間的に厳しいし、追えたところで未来を的確に見抜けるかどうかはまた別問題です。目次に載っている日本の経済統計をピックアップしてみると、気が滅入るくらいあります。

国民経済計算(SNA、GDE、GDP)、景気動向指数(CI コンポジット・インデックス、DI デフュージョン・インデックス)、景気ウォッチャー調査、日銀短観(業況判断DI、需給・価格判断DI、生産・営業用設備判断DI、法人企業統計調査、法人企業景気予測調査、中小企業関連統計、企業倒産統計、機械受注、建設工事受注、鉱工業生産指数、在庫率指数、稼働率指数、家計調査、商業販売統計、失業率、有効求人倍率

また、日本の経済統計がまとめて載っている政府のホームページには、これまた山のように情報があります。

「統計情報・調査結果 – 内閣府」
http://www.esri.cao.go.jp/index.html

景気動向指数、機械受注統計調査、消費動向調査、法人企業景気予測調査、企業行動に関するアンケート調査、四半期別GDP速報、国民経済計算確報、民間企業資本ストック、県民経済計算、SNA産業連関表、サテライト勘定、民間非営利団体実態調査、民間企業投資・除却調査、地方公共団体消費状況等調査

為替予測をするに当たってのオレのスタンス

これら全部理解した上で未来を予測しろって?そんなの無理ゲー以外の何ものでもないっす。という訳で、オレのスタンスは以下の通りとします。

  • 経済と為替について、ざっくりとした相場観を持つこと
  • 毎日のニュースをインプットとして、相場観を定期的にメンテナンスすること
  • 相場観と張っているポジションを合わせること
  • もしポジションに損失が発生したら、何がズレているのかを検証すること

つづく。