黒田東彦さん+日銀=金融緩和で、なぜ不動産価格は上昇するのか

2015年11月8日

日銀総裁が白川さんから黒田東彦さんに代わり、異次元緩和と呼ばれる今までに無いレベルの金融緩和が実施されています。金融緩和が行われると株価や不動産価格が上昇すると言われていますが、その理屈は具体的にどのようになっているのか、自分なりにまとめてみたいと思います。

「量的・質的金融緩和」=国債をガンガン買う

「量的・質的金融緩和」の内容として、次の4つが挙げられています。

  • 1)マネタリーベース・コントロールの採用
  • 2)長期国債買入れの拡大と年限長期化
  • 3)ETF、J-REITの買入れの拡大
  • 4)「量的・質的金融緩和」の継続

1)2)は、要するに日銀は国債を買いまくりますという宣言です。

日銀が国債をたくさん買います。すると、国債の需要が増えるので、国債の価格が上がります。国債の価格が上がると、その分だけ国債の利回りが下がります。ここら辺の仕組みは、株価が高くなるとPERが高くなる・益回りが低くなる・一株当たり利益が減るのと同じ理屈ですね。

そして4)は、この金融緩和を当分は続ける=国債を買い続けますよという宣言です。

金融緩和の狙い・効果

次の3つが挙げられています。

  • (1)長めの金利や資産価格のプレミアムへの働き掛け
  • (2)リスク資産運用や貸出を増やすポートフォリオリバランス効果
  • (3)市場・経済主体の期待の抜本的転換

国債を買って金利を下げることの狙いは(1)(2)です。国債の金利が下がると、国債を買っても儲かりません。なので、以前は国債を買っていた人・組織のお金が設備投資・株式・不動産などに回ります。お金が世の中にたくさん回るようになると、モノ・サービスを買う人が増えて「あれ?景気良いんじゃないの?」ってみんな思い始めます。すると、期待の抜本的転換(3)が起きてくることになります。

ただし、黒田バズーカに批判的な人も居るしそうでない人も居るし、正直言って政策の成否自体は正直なところよくわかりません。が、政策の方向性はハッキリわかります。

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Photo credit: Rodrigo_Soldon / Foter.com / CC BY-ND

国債の利回りが下がると、不動産の利回りが魅力的になる

不動産は、賃料という形で収入が入ります。株式よりも利益が安定していて、投資金額に対する利回りが分かりやすいです。もし国債の金利が下がったら、下がった分だけ不動産の金利が相対的に高くなり、魅力的になります。すると、不動産の価格が上がります。以上がカンタンな不動産価格上昇のシナリオです。俺は、黒田さんのシナリオに乗るために不動産系の株式ポジションを多く持っています。