第2のキプロス?=スロベニア、ルクセンブルク、マルタ

2015年11月8日

キプロスをモデルケースにした銀行破綻への対応が、今後も欧州で発生するのではないかという懸念が言われていますね。スロベニアが話題に上がっているようです。

焦点:スロベニアが救済要請との観測高まる、キプロス問題が波及
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE92S03520130329

キプロス問題が起きる前後で市場環境が悪化しているため、国がお金を借りるための金利が高くなっています。このため、キプロスに連鎖する形で危機という話が持ち上がってくる訳ですね。雨後の筍です。ルクセンブルクとマルタにも視線が注がれております。当然、ルクセンブルクとマルタは、我々はキプロスとは違うぞ!と言っています。

ルクセンブルクとマルタ、キプロスとは違うと主張
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324500504578387471482260226.html

小国ながら金融セクターを構築する大きな野心を抱いているマルタの中央銀行のボニチ総裁は27日付の新聞タイムズ・オブ・マルタとのインタビューで、同国をキプロスと比較することは「ミスリードする」としてこれを退けた。同総裁によると、同国の主要銀行の資産はGDPの「300%弱」で、国際的な標準から見て「正常な水準内」にあるという。同総裁はまた、キプロスの銀行の損失は大量のギリシャ国債保有によるもので、例外的なものだと指摘した。

ルクセンブルクはまた、キプロス問題を全体経済に比べての銀行システムの規模に単純化しようとしている一部当局者の発言に反論している。ルクセンブルク政府は声明で、問題はむしろ金融部門の「質と堅実性」と、ユーロ圏全体との関連におけるその規模だと指摘した。

キプロスのモデルケースが他にも適用されるという懸念は、スロベニア、ルクセンブルク、マルタの破綻リスクとして市場に織り込まれて行きます。スペイン・イタリアの国債利回りは上昇しています。連鎖的な破綻が懸念されている訳です。

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Photo credit: Toni Lozano / Foter.com / CC BY

ヨーロッパ信用不安でのリスクオフの流れから、黒田さんのスタンスにあまり関係なく円高が進行しました。ドイツの経済指標は悪いし、市場参加者もリスクオフに傾いてきています。さて、どうしましょうか。