個人投資家のための運用利回り計算法(3)ディーツ法

2015年11月8日

俺は、このディーツ法で運用成績を計算しています。入出金のタイミングによっては、計算結果の誤差がかなり出る方法だと思います。修正ディーツ法を更にカンタンにしたのがディーツ法ですので、その分手間はかかりません。

以下、「個人投資家のための運用利回り計算法」と題して今までに書いた記事です。

ディーツ法の計算例

修正ディーツ法では、入出金のタイミングをパフォーマンスの計算に反映していました。例えば、3月の運用利回りを計算するとき、3月10に入金があったら、その入金したお金は3月10日〜3月30日までの20日間の運用に使ったと見なします。入出金の時期を考慮することにより、もし月末に入金があっても、そのお金は運用利回りの分母にはほとんど加算されません。

さて、ディーツ法では、入出金の時期を考えず、すべての入出金は月初に行われたとして計算します。今までの例と同じく、3月頭の時価総額が100万円、3月10日に配当収入が5000円、3月末の時価総額が105万円だったとします。実際の配当収入は3月10日の入金でしたが、ディーツ法では月初だったとします。すると、運用利回りは次のように計算できます。

利益 = 105万円 – 100万円 – 5000円 = 4万5000円

利益を得るために使った運用資産 = 100万円 + 5000円 x (31日 / 31日) = 100.5万円

3月の運用パフォーマンス = 利益 / 利益を得るために使った運用資産 = 4.478%

入出金をすべて月初にして計算するというディーツ法は、けっこう大雑把な計算方法です。もし月末に大きな出金があったら、誤差によって運用利回りが本当の数字よりも高くなってしまいます。

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Photo credit: Insomnia PHT / Foter.com / CC BY-ND

ディーツ法の数式

次の式は修正ディーツ法を計算するための数式です。

修正ディーツ法

ディーツ法では、すべての入出金(キャッシュフロー)は月初に発生したと見なすため、数式の「キャッシュフロー発生日〜月末の日数 / 期初〜期末の日数」は常に1になります。これを数式に反映すると次のようになります。

ディーツ法

これがディーツ法の計算方法です。とても簡単です。毎月月末に証券会社口座への入出金額を調べるだけで、運用パフォーマンスを計算できます。もちろん、Excelでちょっとシートを作ってしまえば、修正ディーツ法も大した労力なく使えるはずです。お好みでどうぞ。